[2005.03.26]
  陽射しとトマトと酸味


 ▼Researchers want to make tomatoes tastier(USATODAY.com)【英語】
  http://www.usatoday.com/tech/science/genetics/2005-03-25-tomato-genes_x.htm


 「残ったトマトのヘタを用水路に投げ入れ,まっすぐ続く砂利道を,ボクはずっと走り続けていた」。

quote:病気にならず早く出荷できるトマトを作る研究が,おいしさと栄養の向上にもつながると研究者は述べる。オハイオ州立大学の研究者は,トマトの色と栄養価の向上のために,何百個ものトマトの種を植えている。2000年の報告では,米国人はケチャップやパスタソースなども含めて,1年で約40kgのトマトを食べている。トマトはガンを防ぐリコピンや目に重要なビタミンAなどを豊富に含んでいる。栄養価の高いトマトを作るには,トマト内が黄色くなるのを防がなければいけない。研究者はトマトの色に関する遺伝子の研究を求めている。「トマトの色は,とてつもなく重要なんだ」。

 突発トリビア。トマトとキュウリは相性が悪い。キュウリが含むアスコビナーゼが,トマトのビタミンCをすべて破壊してしまう。熱するか酢を使えば大丈夫だが。とまぁそんなことはいいんだけど,トマトの赤は異彩を放っているといつも感じる。ほかにもニンジンとか赤ピーマンとかもあるんだけど,トマトの赤はあまりにもドギツイ。だがその異様な赤が栄養素と密接だという結論が,日に日に研究で強まっていると云う。意味のない色などない。花も野菜も,色があって,存在がある,のかもしれない。

 「ボクの田舎は,田舎と呼ぶにふさわしいような田舎で,周りは田んぼと畑しかなかった。夏のにおいがしてくるころには,畑のなかに真っ赤なトマトがなる。ボクはそれをもぎ取って,近くの水道で洗って,頬張りながら,自転車で走る。強い酸味と,かすかな甘味。太陽の光がまぶしくて,陽射しはすでに夏の熱を持っていた。トマトの味は,いろんなことがうまくいかず,でもそれになにもできない自分のくやしさを感じさせて,口のなかに広がっていた。おとなになれば,トマトは少し甘く感じるかな。そう思って,空の青と遠くの山の緑に,トマトをかざした」。

return to index

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!